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   ●ドラッカー名言録

  ドラッカー名言録21

  最も重要なことから始めよ

 

 成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中(コンセントレーション、フォーカシング)である。成果を上げるエグゼクティブは、最も重要なことから始め、ドラッカーは“ながら族”を嫌い、一時に一つのことだけを行えとする。

 集中が必要なのは、エグゼクティブの職務の本質と、人間の本質によるとする。

 寄与・貢献を行なうための時間よりも、行なわなければならない重要な貢献のほうが多いからである。それは現実を解明する。行うべき貢献を分析すれば、まことに当惑するほど多くの重要な仕事が出てくる。しかも、エグゼクティブの時間を分析すれば、真の貢献をもたらす仕事に割ける時間は、困惑するほど少ないことが明らかになるという矛盾を衝く。いかに時間を管理しようとも、時間の半分以上は、依然として自分の時間ではない。そこで、「時間は、常に赤字である」という名文句もここから導き出されてくる。大事なことへの貢献に焦点を当てるほど、細切れではないバルクのまとまった時間をドカンと投入することが必要になる。単なる忙しさに身を任せるのではなく、成果を上げることに力を入れれば入れるほど、継続的な努力が必要となるとする。真に生産的な半日、あるいは二週間を手にいれるためには、厳しい自己管理と、「ノー」といえるだけの不動の決意を必要とする。時には、心を鬼にして、断固として拒否せよとすすめる。

 さらに、例の強み論に立ち戻って、時間を効果的に活かそうとすれば、人間の強みを重要な機会に集中する必要性を認識するようになる。というのは、それ以外に、成果を上げる方法はないからである。二つはおろか、一つでさえ、よい仕事をすることは難しいという事実が、どうしても集中を必要とすることをくどいように説く。しかも「人間には、おどろくほど多様な能力がある。人間はよろず屋であり、気が散る存在である」として、その人間の多様性を生産的に使うためには、それらの多様な能力を、一つの仕事に集中することが必要である。あらゆる能力を一つの成果に向けさせるためにも、やはり集中が必要である。

 たくさんの玉を操ることは曲芸である。しかしそのような曲芸も、続けられるのはせいぜい10分である。無理に続けようとすると、玉は落ちるというおもしろいたとえも出てくる。もちろん、いろいろな人間がいることはドラッカーも認める。同時に二つの仕事を手がけ、テンポをかえていったほうがよくできるという者がいる。しかしそのような者でも、二つの仕事のそれぞれについて成果を上げるためには、まとまった時間が必要である。しかし、三つの仕事を同時に抱えて、卓越した成果を上げる人はほとんどいない。

 そこでお気に入りのモーツアルトが出てくる。彼はいくつかの作曲を同時に進めた。しかも、すべて傑作だった。しかし、彼は唯一の例外である。バッハ、ヘンデル、ヴェルディは、多作ではあっても、一時に一曲しか作曲しなかった。一つの曲をすませてからか、あるいはかかっていた曲を一時わきに置き、しまい込んでからでなければ、新しい曲にはかからなかった。組織に働くエグゼクティブが仕事のモーツアルトとなることは、至難であるというのがドラッカーの主張である。

 集中は、エグゼクティブがあまりに多くの仕事に囲まれているからこそ必要である。なぜなら、一時に一つのことを行なうことによってのみ、早くよく仕事ができるからであると、あくまでもコンセントレーションを説く。

 

  

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