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   ●ドラッカー名言録

ドラッカー名言録46

 「道楽息子に家業を継がせるな」

 去る五月、一年ぶりにドラッカー博士のお宅を訪れて、最近のアメリカのマネジメント問題をさまざまに伺う機会に恵まれた。九三歳になってもますますお元気で、予定を超過して一時間も論じ来り論じ去り……まことに談論風発そのものであった。
 今回は、とくに米国の中堅・中小企業の二代目への家業継承が話題となったが、博士は、一九六〇年代、七〇年代に事業を立ち上げた当主が、高齢化してきて、そろそろ自分の事業を家のものに譲ることをめぐっての相談が多くなってきたと。そして、発した言葉が、今号の「道楽息子に家業は譲るな」である。
 親馬鹿から酒と女性には目がない¢ァ子に任せて失敗した場合、セールスだけは優秀な息子に社長を継がせたのはいいのだが、仕入れや調達については全く無知なため、危うく家業がついえそうになった事例など、数多くのケースを挙げてくれた。
 逆に、息子ではなくて娘に任せて成功した例、娘婿にやらせてうまくいった実例があることも語ってくれた。そして、後継者を選ぶには、七つのポイントがあると。
 第一に、その適性と潜在能力をよく見極めることが肝要なこと。
 第二に、そのためには、「かわいい子には旅をさせよ」のすすめにしたがって、他人の飯を食わせて、少なくとも五年は、よく様子を見て、厳しい他者の視点で評価してもらうこと。
 第三には、いったん譲ったら、「メンターリング(特別指導)」の名の下に、余計な口出しを一切せず"院政≠ヘ敷かないことが大事である。
 そのために第四のポイントとして、引退したら、学校で教えるとか、別の事業を自分で始めるとか、ボランティア活動に熱心に取り組む……など、フルタイムとは言わないまでも、週に二〜三回、これまでのように全力投球に近い形の動きをすること。毎日、ゴルフなどというのは続かないし、ほんの片手間の仕事では、従来の働きバチのたたき上げトップには向かない。
 第五にマークすべきは、中堅・中小企業は金繰りに十分留意すべきだという点である。少なくとも半年から一年くらい、景気のサイクルに耐えうる力(少なくともアメリカの場合)がないと不況を乗り切れない。
 第六は、プロフィット・センターにのみ、とかく目が行きがちなのが中小のトップだが、コスト・センターにも、より一層の目配りをしなければならないことである。
 第七は、社外の人材として、大企業を四〜五年経験し、もっと自由に腕の振るえる中小で活躍したいという優秀な若者がかなり増えているので、そういった人を上手に捕まえてくることが肝心である。

   

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