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   ●ドラッカー名言録

ドラッカー名言録6

 「NIH(お山の大将)根性を捨てよ」

 アメリカのビジネス関係で、よくいわれる言葉に“NIH(症候群)”というのがある。かねてから、ドラッカーは、こうした態度をとることが大嫌いである。それをハッキリ言い切ったのは、いまから一五年前に革新に関する画期的な提言である『イノベーションと企業家精神』を発表したときである。

「アメリカの言葉にある『NIH』(not invented here・・・このアメリカで発明、発見、製造されたものでないものは、取り上げるに値しない)という高慢な態度は、5つの間違った習性の1つである」と言い切った。

 これは全く傲慢な態度であり、それゆえにアメリカの家電メーカーは、真空管を盲信し、ソニーなどのトランジスター活用を鼻先であしらったので手痛い目にあった、とドラッカーは厳しく指弾する。

 アメリカ生まれの経営者や経営学者や経営コンサルタントは、お山の大将意識や大国根性が強いのに反して、“旧大陸”のオーストリアで生まれ、イギリスで働き、その後アメリカに渡ったドラッカーは、そうした鼻持ちならぬアメリカ大国主義やアメリカ・ナンバー・ワンという誤った考え方に汚染されていない。

 そして、アメリカの企業でもしっかりしているところは、絶えず冷静に自らのパフォーマンスを見詰め直し、東に優れたものがあらば直ちに赴き、西に傑出したものがあれば、すぐに吸収しにいくといった行動哲学を有していると指摘する。

 特に、知識時代になり、知識労働者の時代となりつつある今日、ドラッカーは、それがアメリカであれアジアであれ、また企業規模の如何にかかわらず、虚心坦懐に学び、絶えず手持ちの知識や技術の更新をすることを決して忘れていないというのである。

 そして、こうしたアメリカの企業、特に驕り高ぶった大企業の脇の甘さを衝き、すでに安定して確固たる地位に就いていると思い込んでいる、こうした、うぬぼれ屋の企業を打ち負かし、自らをその業界のリーダーの地位に就かせることができるとする。

 そして、かつてドラッカーは、これは「起業家的柔道」の技の一つと、ややユーモラスに呼んでいた。

 産業や市場において、リーダーシップ支配力の獲得を狙いとしたあらゆる戦略の中で、この「アントルプルヌーリアル・ジュードー」こそ、ずば抜けてリスクが少なく、成功の公算が大だと説く。

 それどころではない。ドラッカーは現在の優位性の上にあぐらをかいている企業は「常習犯」と同じだ、とさらに厳しいことをいう。

 それは、いつも同じもので罪を犯すからであり、同じ手口で金庫を破り、同じ手口で侵入し、同じような特有の明確なサインを現場に残す。しかも何度、逮捕されてもそうした習性から抜けきれない……と断じる。

 変化に対して鋭い感性を磨き、外界の変化を敏感にモニターし、しかも迅速に対処することを、いつも口やかましく説くドラッカーからすると、こうしたお天狗根性や鈍感な居直りは腹にすえかねるのである。日本のビジネスマンもドラッカーから、こうした激しい叱責を蒙らないように心したいものである。

 

     

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