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   ●ドラッカー名言録

ドラッカー名言録73

「経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である」

 表題の言葉は、かねてから、単なる「データ」ではなくて「情報」に詳しくなることを力説しているドラッカーが終始、強調してやまない点である。ドラッカーに言わせると、情報とは組織を一緒に結びつけるものであり、その情報こそが、経営者と知識労働者個々人の双方を、より効果的に働かせるものだという。
 したがって個人も、また企業も、それぞれが真に必要とする情報は何か、そしてその不可欠な情報をどうやって入手するかを、よく学ばなければならないことを鋭く説く。
 すなわち、自分達の仕事にとって真にカギとなる原点、かつ基本資源である情報を入手し、それを巧みにまとめる方法を学ぶのが企業経営だ、とドラッカーは言うのである。さらに、その際に大事なこととして、データに詳しくなることと、情報に精通することは違う、とドラッカーは言うのだ。そして、それを見分けるのに重要なのは、次の2つの問いに答えられるようになることだとする。
 1つは、企業経営者としていかなる情報を必要とするか、もう1つは、自分個人としていかなる情報を必要とするか、である。
 そうして、これらの問いに的確に答えるには、次の3つの点を真剣に考え抜かなければならない、としている。
 第1点は、自分の職務とその本質は一体、何なのか、そして本来どうあるべきか。第2点は、自分が寄与貢献できるのは何であり、また何であるべきか。そして第3点は、自分の関わっている組織の基礎(ファンダメンタルズ)をつくる事柄は一体、何かである。
 以上の3点に関する、それぞれ異なった型の情報が必要であり、それらを別個に、独自のコンセプトでもってバックアップしておかなければならない。
 それには外部の情報、内部の情報、そして組織を超えた情報、この3つを押さえることが重要になる、とドラッカーは言う。
 さらには、組織としての成功も、自分個人としての成功も、すべてこの3問に的確に答え得るかにかかっている、と喝破する。
 「単なるデータ」に詳しいことから、「本当に必要な情報」に詳しくなるためには、上記の3つの問いに十分答えられるようにすることが必要不可欠であり、21世紀のマネジメントの真のあり方だとして、ドラッカーは重視している。

  

 

   

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