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   ●ドラッカー名言録

 ドラッカー名言録25

  今日、売れている製品が明日も売れるという保証はない。企業は、絶えず明日を担う製品をつくり出さねばならない

 

 ドラッカーは、その長い企業コンサルティング体験から、利益面でも成長面でもいつも業界をリードしている会社の経営者は、いかなる場合でも、市場に出している自社の製品やサービスを徹底的かつ持続して分析していると語る。

 こういう経営者は、市場でリードしている製品や、じきに市場での優位性を獲得しそうな製品と、単なる経営者の自己満足からの「エゴ(自我)」への投資と、そして、ていのいい失敗にしかすぎないものを厳密に区別し得る人物であるともいっている。

 さらに、これまで鍛え抜いてきた人材と資金やシステムという貴重な会社の資源を、市場のリーダーになることによって、大きな利益をもたらす可能性のあるごく限られたわずかな製品の開発のみに割り当てる気持が強いという事実を指摘する。

 そして、製品の市場での優秀性というものは、実はあくまでも厳しい経済上の問題であると断言してはばからない。それが人間行動として正しいとか、道徳上の問題だとか、またきれいだ、好きだとかいう趣味や嗜好の問題などであってはならないと言い切る。

 さらに、つくる側の勝手な思い込みや判断で、これは“質”がいいのだからなどと考える製品をいくらつくっても、客側が受け入れなければ全くの徒労に終わってしまうともいう。

そうして打ち出した製品が、実際上は以前のものに比べても大して変わりばえもせず、またよくもなくて、コストばかり高くつくものをいくら製造したとて、何の役にも立たない。

 そして、価格は実は二の次であることを銘記しておかなければならないとする。ビジネスというものは、あくまでも製品の持つ、実際の、そして本当の価値を第一義的に考えるし、値打ちのあるものならばそれだけの金は出すのだ。

 製品の生命を支配するには、製品に信頼がおけること、メンテナンスが容易なこと、外観・スタイル・デザインの優れていること、配送が速くて的確なこと・・…を顧客が認めてくれることなのである。

 業界で一番規模が大きい会社が一番儲かっているとは限らない時代になってきている。ほかより抜きんでた製品系列や市場や技術を持たない限り、業界一とはなれない。会社の規模などは小さくても、かえって内容のよい会社が昨今は目立つようになってきた。

 こういう会社は、市場の特定部分に対して特に集中して働きかけることが可能であり、顧客の中の一定の対象のみにアプローチすることもできるし、製品の優位性を確実に保証してくれる特定のテクノロジーにだけ努力を傾注することもできるからなのである、と説く。

 「マーケット・シェア」が最大だが、その利益性は同業の群小の競争相手よりもはるかに劣るという会社は、まさにゴマンとあるのを忘れてはならない。

 このような大会社は、自分が支払っているものに対してなんらのプラスを受けていないどころか、むしろ持ち出し一方だという事実に目をつむっているとしかいえない。

 したがって、変わりやすい市場でそれなりの地位を築きつつ、決してそれに溺れることなく絶えず見直している中小企業のほうが、よほど力があるといえる。

 

   

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